2015年9月13日日曜日

FPSにおけるWASD設定の起源について1 [はじまりはいつもDoom編]

アメリカ最初の競技プロゲーマーことThresh
しかし彼が今日でも成功者として広く知られているのは、
引退後に起業家としてアメリカ資本主義ゲームを勝ち続けているからです。
1337 MagazineによるThreshの記事に彼がWASD設定を普及させた旨がざっと記載されているのですが、言葉足らずというか内容的にモヤモヤしたので今回はWASD設定、いわゆるThresh Bindについてその歴史的背景など掘り下げてまとめておきます。

WASDとは上下左右のアローキーです

ビデオゲームにおける今日のWASD設定、Thresh BindとはThreshことDennis Fongによって96年に体系化され、98年リリースのHalf-Lifeがゲームデザインレベルでこのキー設定を取り入れた事で世界的な規格として一定の完成をみました。WASD設定は96年という時代とThreshという支配的勝者によってシーンへ浸透した事はまず間違いないでしょう。しかしThresh BindはQuakeの為の当時最も合理的なキー設定の一つでしたが、同時にQuake以前の時代には適用できないキー設定でもあった事を忘れてはなりません。

2015年7月3日金曜日

マッドマックスが好きだから


マッドマックス 怒りのデスロードを観ました。それはジョージ・ミラーという人の強烈なエゴイズムがそのまま形になった究極の映画でした。ゆえに通しで観たのに、僕の頭の中は今もぐちゃぐちゃです。そもそもマッドマックスとは一体なんだったのか…自分の考えをまとめる為、ここに気の向くままメモしておきます。

2015年6月19日金曜日

追憶の韓国産オンラインFPS…とValveのトラウマ編

自分の記憶とインターネットの集合知を頼りにゼロ年代の韓国産オンラインFPSについて振り返ります。僕が海を隔てた日本から一番熱心にタイトルを追っていたのは2003年からたぶん2009年くらいの時期になると思います。奇しくもそれはWarcraft 3をプレイしていた時期と重なっていて、思い返せばそれを遊ぶということはBattle.netでラダーを回して気疲れした時の息抜きだったような気もするし、WC3よりも熱心に遊んでいた時期もあった気がします。まぁそんなのはどうでもいいんですけど、多分にひどく懐古主義的で、個人の主観にとらわれた独善的な内容になっているだろう事を先にことわっておきます。

Oh! Jaemi! - 2002
Oh! Jaemi! - 2002

正確にはこれはオンラインゲームではないです。前回の記事で少しだけ触れましたが、韓国にはパッケージゲームという言葉が元々あって、それは箱に入ってお店で売っているゲームを指します。ゼロ年代以降の韓国で言われるオンラインゲームというのはその対義語として、オルタナティブな商形態(サブスクリプション制とか、部分有料とか言われるアイテム課金とか)をとるゲームの事を大抵は指します、これは日本ではネトゲっていう俗称がニュアンス的に近いです。なのでオンライン対戦ができる箱売りのゲームはあくまでオンライン機能をもったパッケージゲームなんです。このオージェミー(ジェミーは楽しいの意)というゲームは国産オンライン専用パッケージゲーム最後の一つです。

2015年4月24日金曜日

PCゲーマーは本当に違法ユーザーの巣窟なのか

別にコインは入れなくたっていいよ


その答えはおおむねYesであるが、近年はそれ自体が問題でなくなりつつある。

ゲロゲリゲゲゲの東京アナルダイナマイトという怪盤の中で山之内純太郎という人は、観客を“聴いてるだけの能無し野郎”と罵っていたが、Warezという特殊なシーンにおいて、ダウンロードするだけの能無し野郎とは大抵、金がないか、学がない、あるいはその両方が当てはまる人である。そもそもPCゲーマーは本当に違法ユーザーの巣窟なのか?という質問はズレている。PCゲーマーにはたくさんの普段日本円にして数十円のパッタイ(タイの米粉焼きそば)を食べて暮らす年収数十万円の若者達もいれば、気まぐれに十数万円のグラフィックボードを買おうがなんら日常生活に支障のでないような連中が混在している。当たり前だがそれらの人々が等しい割合で違法コピーに手を出しているのではない。年収1000万円のグループと年収100万円のグループでどっちにWarezerが割合として多いかという単純な話だ。50ドルのゲームを逆立ちしたって買えない貧乏人や、無知ゆえに他者の仕事に敬意を払う事、つまりは結局相応の対価を払うという当たり前の事ができない人がクラックコピーで遊ぶのだ。

2014年12月3日水曜日

実録ドリームハックウィンター2014.csgo

Supervention
ノルウェーの素晴らしいフリーライディングドキュメンタリーだ。
そして、今回の話には全く関係がないぞ。
スカンジナビアの冬は美しく、そして厳しいのだ。

北極圏に位置する北欧はスカンジナビア半島、ところによりオーロラのゆらめきを観測できる彼の地の冬はエクストリームウィンタースポーツか、屋内でコンピュータホビーを嗜むしかない。そんな厳しい環境と、そこに住む人々の情熱が育てた冬のDreamhackは世界最大のLan Partyだ。ここで開催されるトーナメントでは、最後に立っていた者に最大の名誉が授けられる。

スウェーデンの支配は続く
2012年にリリースされたCounter Strike Global Offensiveのプロシーンは今現在に至るまで欧州が、それもスウェーデンにより大部分を支配されてきたといって過言ではない。少なくともこれまでの冬のDreamhackは2012年をSweの英雄である新生Ninjas In Pajamasが治め、翌年は前年度覇者NiPを破って、純粋スウェーデン人チームとして当時生まれ変わった大正義Fnatic軍によって治められた。

2014年7月25日金曜日

お前の名は運命 Greg Kirkpatrick

イメージ
MarathonをリイマジネーションしたHaloが、スパルタンという見た目に分かりやすい戦闘サイボーグのキャラクタを描いたのに対して、Marathonシリーズでスパルタンに相当するMjolnir-4はブレードランナーのレプリカント(Nexus-6)のような存在として描かれました。擬態化して人間社会に溶け込み、偽の記憶を植えつけられ、一般人として生きながら、非常事態では率先して戦うという具合です。プレイヤーは狂言回しのAI達に頼まれて「おつかい」をする巻き込まれ型一般人(警備員)の体でありながら、その実体はMarathonの最初の襲撃(HaloにおけるReach)で全滅したミョルニル4の最後の生き残り、ラストワンであることが後々明かされます。この設定やプロットを書いたのがGreg Kirkpatrickというとてもオタッキーな人でした。
Greg Kirkpatrick

2014年6月24日火曜日

Watch Dogs内のシカゴパンク 198x-199x

Watchdogsのサウンドトラックは風変わりだ。GTA3以降、あの手の都市犯罪を題材としたビデオゲームがふんだんに版権曲を投入するのは当たり前となったが、その選曲は舞台となる時代を演出する為に用いられるパターンが多い。GTA Vice Cityでは80年代のヒットチャートをフィーチャーしていたし、その元ネタであるScarfaceの版権ゲームが出た時も同様だった。他に顕著な例としては70年代と現代のNYを行き来するDriver Parallel Lines(Suicide(Alan Vega)がプレイヤーと共に70年代とゼロ年代をまたいで活躍するのが笑えるぞ)や、50年代ヒットチャートと共に戦後のホットロッドカルチャーを叙情的に描いたMafia 2なんかが挙げられるだろう。

対してWatchdogsのカーステレオから流れるサウンド、道行く人のスマートフォンに保存された楽曲の多くはシカゴという土地に根ざしている。シーンのクラシックからゼロ年代のニューカマーまでヒストリカルにシカゴという音楽都市の側面を描いている。そんなわけで今回はWatchdogs採用曲から僕の大好きなシカゴパンクを紹介する。

Naked Raygun

ugh