2014年4月12日土曜日

ピクセルを加速させろ! ブラストプロセス!

なんの得にもならない話をしよう。

90年代後半、後追いだった僕をひどく混乱させたのがBlast Processing(ブラストプロセス)という言葉だった。もしかすると既に見聞きしていたのかもしれないが、はじめてそれに気が付いたのはFM(Five Musicians)関連のデモを探していた際に見つけたFTPサーバ上のprods listのコメントで、作品毎に美しいマンデルブロだとか、このgfxは○○から拝借されている…なんて書かれてる中に、ハイトマップランドスケープのクールなブラストプロセスみたいな感じで書かれてた。

Honey Blaster
パララックスの効いた渋いヴィジュアルのshmup
ブラストプロセス感高い、でも本件とは全く関係ない。
はて、ブラストプロセスとはなんじゃらとシーン用語集を見ても載ってない。その時は大して気にもとめなかったんだけど、シーン系のフォーラムにモダンなピクセルエフェクト自体がブラストプロセスだとか、コードのテクニークとは関係ないから、そもそも使い方が間違ってるだとか書いてあったのをたまたまみつけてしまって、さぁわけがわからないぞ、結局どんなエフェクト、表現なのと?

低俗なプロバガンダ
まぁ今ならググりゃ一発なんだけども、これはセガがGenesisのマーケティングに後年使った用語で、今日日ではセガのガセ広告の一つとされている。もともとBlast Processingという用語はGenesis発売当初には使われていなかったし、その下劣極まりないSNES比較プロバガンダのメガドラ/スーファミ版、すなわち日本での展開は見送られたと思われる。


しかしセガの後を追う形で任天堂が16bit機SNESをコンソール第4世代に投入すると、一年ほどして突如北米圏で喧伝されたのがブラストプロセス。その実体はひいきしてみてやるならSNESと比較したCPUクロックスピードの優位性について。広告の真の意図はSNESが持っていたMode-7(回転、拡大/縮小のハードウェア機能)あたりの対抗馬機能…のでっち上げといったところか、大本営の発表ではソニックの高速スクロールはブラストプロセスによって実現されているとした。

日本未発売のSonic 3D Blast
日本にいると分からなかったが、
ブラストは結構重要なセガ用語だったようだ。
セガの虚言はともかく、転じてブラストプロセスとは高速スクロールを意味していたわけだ。実際のTVコマーシャルをみるとベアナックルとか別に高速スクロールするわけじゃないゲームも映ってるが、だいたい肌感覚としてはそういうもんだったのだ。とはいえデモシーンにおいてMode-7のような回転、拡大/縮小をソフトウェア的に実装(コーディング)したエフェクトをローテーション+ズームイン/アウトを縮めてロトズームと呼ぶが、高速スクロールをブラストプロセスとは一般的に言わないし(だから件のスレッドは若干燃えていたぞ)、シーン特有の置き換わる造語みたいなものもたぶんない、つまりは僕はあの時、セガに翻弄されていただけ、ありもしない何かを探して、遠い過去の遺産に弄ばれていただけだった。

十数年前、なにかあるんじゃないかと思ってたけど、でもなにも実体がなかったというなんの為にもならない話。なんでこんな事書いたかって言うと、CinemassacreBio Force Ape(近年サンプルロムが流出した後ダンプされて広まった未リリースNESゲーム)の高速スクロールに対してJamesがBlast Processingだ!とか言ってたのでふと思い出したのでした。

エンドオブザセンチュリー!

ugh