2017年12月17日日曜日

バトルロワイヤルジャンルの歴史観に関する個人的な考察

BR

This is a ruthless world and one must be ruthless to cope with it. 
アンリ・ヴェルドゥ
時は2017年、PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDSの歴史的な成功によりミスターPLayerUNKnown、略してプランクさんは一躍時の人になりました。彼の時に不器用さを覗かせる一貫した創作に対する姿勢が正しかった事がこれで一定の証明を得たといえるでしょう。我々シーンに根ざし、シーンに死ぬビデオゲーム路傍の遺志は、プランクさん以前の時代のバトルロワイヤルゲームとそのシーンの歩みについて個人的なメモをここに残します。

2017年11月3日金曜日

日本の古代LANパーティと類するシーンや遠隔地対戦について

ヘッド2ヘッドゲームキット
90年代の実に奇妙なパッケージ。30フィートのシリアルケーブル(RS232C)と
シェアウェアCD(再配布、販売が可能なデモ版ソフトウェアの当時のナウい呼び方)
が押し込められた箱で5800円もする、今ならガチャ20回くらい引ける。


はじめに
以下は個人的なフィールドワークを元にミレニアム以前、90年代のコンピュータゲームにおけるマルチプレイヤーモードがどう遊ばれていたかについてのメモ書きです。ビデオゲームは媒体であり、体験やシーンこそが真に重要であるというここの基本方針を前提に、対象の単一な側面を捉えようという試みの一環であり、網羅的な内容ではありません。

http://www.4gamer.net/games/999/G999901/20171011112/
この記事のそもそもLANパーティーとは何なのかという項を補足するようなイメージで起こしたので、はじめに読んでおくといいかもしれません。ネット有史以前の情報は様々な層で致命的な歴史断絶が発生していまして、当時の証言者に当たっても既に個々の記憶が曖昧であったり、そもそも40~50代ですから、Jerry Rubinの言葉に従えば信じてはいけないジェネレーションなのですが、20年以上前にまぁこんなこともあったのねという感じで読んでください。もし内容の訂正や異なる情報の付記などをされたい場合は引用はもちろん、全文転載、加筆、改変してもらって結構ですのでよろしくお願いします。

2017年8月9日水曜日

STRAFE the Game おもろいの、つまらんの。

STRAFE the Game
http://store.steampowered.com/app/442780/STRAFE/

Strafe the Hype
血が飛び、四肢が散り、臓物が爆ぜる。帝王切開によってこの世にスポーンした僕たちは生まれついての人間ミートグラインダーだ。ビデオゲームは原始的な表現レベルにおいてはよりスプラッターであるべきである。ボタンを押したら光る、ボタンを押したら音が鳴る、ボタンを押したら弾がでる、ボタンを押したら血が噴き出す。光速、音速、弾速、心臓のポンプスピードの差によって生じるディレイ、時間差で順に浴びるそれは、世界で一番受けたい物理の授業。

2017年8月1日火曜日

さよなら違法なオタクたち

coding styleより
zavtoneの北里方志によるグラフィカルなシーン本
Demo Party(延いてはLan Party)で何をやってるかと言えば、
みんなでポルノを交換していたなどシーンの俗な面もレポートされているのが特徴。

Amazon Primeビデオでデジタル・スーパースター列伝 闇の世界の超人たちを観る。これはクーロン黒沢の四半世紀続くライフワークの一つで、ネット(とそれ以前のPの字カルチャー)を濫用しつづけ、時代に取り残されて朽ち果てていく落伍者を描いたドキュメンタリーのたぶん最近作で、もともと90年代にネットの達人 さわやかインターネットという本が出ていて、その直接的な続編というか続報みたいな内容の映像作品。


ugh