2012年1月25日水曜日

初代Carmageddonを今の環境で遊ぶためのメモ

遂に復活したCarmageddonを祝福すべく、久しぶりに第一作をインストール。古いゲームのお約束で現在のマシンだとトラブルだらけで動かすだけでも一苦労、せっかくなので今回調べた事をメモとして残しておきます。



パッケージ関連:
僕の持っているのは今亡きシナジーワークスの悪ふざけな日本語マニュアルが付いた「カーマゲドン スプラッタ」というパッケージで、名前を見るとCarmageddonの公式拡張パック「Splat Pack」の単体に思えますが、SCI/Interplayがリリースしていた「Carmageddon Max Pack」と同様にCarmageddonとSplat Packのバンドルパッケージという形態になっています。

日本:カーマゲドン スプラッタ(Carmageddon+Splat Pack)

ワールドワイド:Carmageddon
Splat Pack(拡張パック*)
Carmageddon Max Pack(Carmageddon+Splat Pack)


*Splat Packは実際は単独で動作するのだがインストール時にCarmageddonのCDを要求する仕様。

新品はほぼ入手不可能なので、今からの購入であれば基本的にはMax Packかスプラッタの中古購入となるでしょう。単品で購入する場合にはSplat Packに注意する必要あり、これはUK及び欧州ではSCI、北米はInterplayが販売を手がけているが互換性は不明。残酷ゲームのお約束通りドイツでは規制がかけられている(日本は無修正)



インストール関連:
シナジーワークス版に関してはWindows XPでも基本的には問題なし。ただし本編、Splat Pack共に最小インストール/標準インストール/最大インストールを選択できる仕様なのだが、ここで最大インストールを選択しないとゲームをセーブできないインストーラのバグが日本版のみに存在する、まぁHDDをケチるメリットも今では殆どないので問題ないだろう。


Splat Packに含まれるCarmageddon用Glideパッチは手動で適用する必要がある。Carmageddonをインストールした後、Splat Packのディスク内の/Patches/3dfxにあるDataフォルダとCarmav.exeをそのままCarmageddonのインストールフォルダに放り込めば適用となる、勿論Voodoo用なので現在のマシンでは適用する意味もないのだが…



ゲームが始まるとすぐに時間切れになる問題:CarmageddonはWin Direct Xソフトウェアレンダ(Carm95)とDosソフトウェアレンダリ、Splat Packで追加されたDosGlideで動作するのだが、現在の高速なCPUでWin版を動作させるとタイマー処理が60/FPSで処理されてしまい、物凄いスピードで持ち時間が減ってしまう。これを避けるには描画スピードを60FPS以下になるよう調整する必要がある。具体的な解決策としてはDosbox(MS-Dosエミュレータ)で動作スピードを制御する/BandiecamでFPSを強制制限して動作させる等が挙げられる。



Dosboxでの動作:
これまでにDosboxを使用したことがあるユーザーなら特に問題ないだろう。Dosbox Options(dosbox-0.xx.conf)のメモリの値(memsize=)を32MB以上にすれば恐らく他に標準設定から変更する必要はないと思われる。Winのインストーラからセットアップを行えばDosの起動ファイルもインストールされるのでDosのインストーラを起動する必要はない。強いて言うならばディレクトリの文字数にだけ注意する必要があるが、ルートフォルダをDosboxは任意で指定できるので基本的にリネームする必要もないかな。

ゲーム自体(Carma.exe,Carmav.exe)を起動する前にsndsetupを起動しサウンドデバイスを設定する。Auto Detectを選択してしまっても基本的に問題ないと思われる。

Sound Blaster
Port: 220
DMA: 1
IRQ: 5


僕の環境では以上で特に問題なし。

またフルインストール時にもゲーム中はCDを要求する仕様なので、光学ドライブをマウントする必要がある。ドライブにゲームディスク(Carmageddon/Splat Packそれぞれ別にディスクを入れること)をセットしておくこと(Windows版でもこれは同じ)


起動までの操作例:

Dosboxを起動

mount c c:\Games\Carmageddon
(インストールパスをルートディレクトリに設定)

mount d d:\ -t cdrom
(ゲームディスクの挿入された光学ドライブを設定)

c:
(Carmageddonインストールフォルダに移動)

sndsetup
(サウンド設定、初回のみ必要)

carma
(ゲーム起動)


この辺も特に問題ないですね。Dosbox0.74では触り3ステージずつ遊んで特に目立った異常なし、公式ではSplat Packが動作可能レベルとなっているけど別段問題なさそうに見えます。


Glideで起動:
Dos版CarmageddonはGlideを使用して高解像度で遊ぶ事ができる。CarmageddonはOpenGLやDirect3DといったAPIを採用していないので、今亡き3dfxの遺産を掘り返す必要があります。Voodoo以外のグラフィックカードでもdgVoodooを使用すればエミュレーション動作が可能。解凍した中のファイルをCarmageddon(or Splat Pack)のインストールフォルダに放り込みDosboxからcarmav(Glide用exe)を叩くだけでOK。描画異常は見られなかったが僕の環境ではパフォーマンスがあまりよくなかった。



Bandiecamでの動作:
こちらの方がDosboxより遥かに楽、Glide動作させないのであれば画面もこっちの方が高解像度な分綺麗になる。まずBandiecamをインストールし、起動したら「フレームレート」タブから「制限」の中の「ホットキー」、「フレームレートを制限する」にチェックボックスを入れ、「キャプチャー中のみ」のチェックボックスを外します。フレーム数は60、ホットキーは適当に設定したらセットアップは終わり。Bandiecamを起動したまま、Carmageddonを起動し、レース開始時にホットキーを押すだけ。同時にフレームレート表示をしておくと便利。特定タイミングで60FPSに制限していてもそれを下回って固定されてしまう事があるので、その場合はホットキーを一度押して制限を解除した後、もう一度制限をかければ直ります。あと似たような機能を持つDxtoryではCarmageddon上手く動作しませんでした。


高解像度で起動:
Windows版は高解像度(640*480)での動作が可能、Glideに比べるとソフトウェアレンダなんで流石に劣りますが、Dos版の標準解像度(320*200)とは段違いの鮮明さになります。インストールフォルダのAutorun.exeから起動しHi-resを選択するか、Carma95.exeのショートカットを作成し、-hiresを追加すると高解像度モードになります。

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ugh